我が家のバーニーズマウンテンドッグ

いまから3年前まで大型犬のバーニーズマウンテンドッグと暮らしていました。

これからお話する子は訳あってわが家に来た時は少し大きくなってからでした。
女の子で臆病な性格の上、人見知りで私にもなかなか近寄ってくれませんでした。特に男の人や小さな子供が怖かったようです。

時間が経つにつれ私にも慣れ、足元に近づいてすり寄ったり、体を触ったりすることを許してくれました。やがて信頼関係が生まれた頃には、私の体に寄りかかったり、腕や脇の下に無理やり頭を入れて「撫でて」といった仕草をするようになりました。

バーニーズマウンテンドッグは4頭目でこの子は3代目にあたります。犬種や血統、性別による性格もありますが、これまでの子たちとは少し違い、とても寂しがり屋でいつも家族の傍にいたがる子でした。そして家族思いのすごく優しく、おとなしい子でした。

この子は病気とは無縁でアレルギーや持病もなく、１０歳を過ぎても毛艶が綺麗でとても健康的な状態を保つことができていました。
顔や身体つき、動きが幼く見えるので、いつも「2、3歳ですか？」、「まだ子ども？」と言われる事は嬉しく、きっとこの子は元気で長生きしてくれるものと思い込んでいました。

年末が近づいたある日、お風呂に入れ、タオルで乾かしていると突然震えだし動けなくなってしまいました。直ぐに動物病院に連れて行くと体温が40℃を超えていました。検査の結果、発熱の直接的な原因はわかりませんでしたが、腹部に腫瘍らしきものが見つかりました。

元気でいつまでも長生きをしてくれることを望んでいましたが、残念ながらいつの間にか病気に冒されていました。いつもどうしてもっと早く気付いてあげられなかったんだろうと後悔します。

既に外科的な治療も出来ず、根治を目指す治療とはなりませんでしたが、少しでもよくなるようにと、その後は毎日の検温、薬、サプリでの治療を続けました。良くなったり、悪くなったりといった感じでしたが、一時は「もう大丈夫。治った？」と思うまで回復しました。そして医師の宣告よりもずっと長く生きることができました。

健康であれば影響は少ないかも知れませんが、病気の時に数日食べることが出来なくなってしまうとアッという間に体力がなくなり、見る見るうちに元気がなくなり、やせ細ってしまいます。薬も効果はあると思いますが、やはり体力を維持するためには口からの栄養がとても重要だと実感しました。

その時は体力を落とさないようにするために、人が食べる香りや味の強いものも与えました。食べなければという本能と気持ちが悪くて食べたくいところに、私は指でつまんだ肉の塊をのどの奥に押し込み無理やりにでも食べさせました。最後は犬用流動食をシリンジで口から流し込みました。体力維持のために食事をすることは直接的な治療にはならないと思いますが、体力低下は少なくても回復の妨げになると思っています。

病気にならないことが一番だと思いますが、普段からの食べ物というのはとても大切です。
以前からブリーダーさんから推薦されたフードを利用していました。
そのフードでも問題は感じていなかったのですが、18kの袋半分を過ぎたあたりから、何となく食欲が落ちた？といった感じがしました。
飽きた？　夏場のせい？　油がきつい？　シニア向け？　などへ切り替えもしましたが、やはり半分くらいになると食い付きが違ってきます。

そんな事が数回あったので残りのフードの匂いを嗅ぐと、カビや腐敗などは確認できませんでしたが、何となく古い油のような匂いを強く感じました。新しい袋を開封すると、そのような匂いはあまりなく、香ばしく食欲をそそるような匂いです。
恐らく傷み（酸化劣化）はじめていたことを犬は匂いで感じていたと思います。

賞味期限や保存のことを考えると保存料や酸化防止剤、防腐剤などの添加物は効果があるかも知れませんが小さな動物にとってどんな影響が出るかとても不安です。
直ぐに影響がでれば止めることができますが、何もないまま長く蓄積されて何かあることを考えるととても怖いです。
そんなこと考えるとやはり無添加であることはとても重要だと思います。

健康チェックや定期的な検診は必要ですが、毎日食べるフードはとても重要ですね。
大切な家族がいつまでも元気で長生きであることを心から望みます。